プーチンの祈り
室町

まさか信用していただけないかもしれませんが
ウクライナ紛争が勃発してからわたしはこのところ毎晩
寝る前にロシア、ウクライナ両国の、戦争に巻き込まれて亡くなられた国民の方
そしてその他のすべての国の被害者のことを思ってから
眠りにつきます。こんなことは人生ではじめてです。
窓の外にいまこの瞬間にもキノコ雲と閃光がはしることも想像します。
おそらくわたしが人一倍心配性だからかもしれませんが
こんなことをわざわざ書かなくとも、そういう気持ちがなければわたしは
わざわざこんな時事記事など面倒くさくて書きません。
換言すれば一刻もはやく
少しでも多くの方々に真実を知って頂き、
世界から一握りの狂気の権力者たちによる犠牲をなくしたい一心で書いています。
そしておそらく、わたしが何も弁解じみた内心を吐露する必要などないのであって、
わたしはただ、書きたいから書くのです。
おまえは時事問題など書いて今この瞬間にも傷ついている人たちのことを考えているのか
という見当違いな罵倒を書き込む人がどこの世界にもいます。
わたしも別の投稿板でそういう非難を受けました。
物を書く人はだれであれ、そんなことを気にする必要はありません。
書きたいから書く、これがすべてです。
             ───

さて、本題に入りますが、
プーチンとはどういう人物でしょうか?
欧米メディアは残酷非道な狂気の人物のように伝えていますが
ここに、"善人"オバマと"悪漢"プーチンの人間性を比較する映像がある。
日本のテレビ局TBSが2019年6月6日、英国のポーツマスでおこなわれた
ノルマンディー上陸作戦75周年記念式典の模様を撮った映像です。
この式典にはオバマ大統領をはじめプーチンら世界各国の首脳が出席しました。
会場には巨大なスクリーンが張られ、数々のパフォーマンスが繰り広げられたのですが、
最後にその巨大スクリーンに広島長崎への原爆投下映像が映し出されます。すると
世界各国の首脳からは一斉に盛大な拍手が湧き起こりました。
オバマもガムを噛みながら拍手をしています。
ところがプーチン一人だけが、
こうべを垂れて、こわばった表情で十字を切ったのです。
https://www.youtube.com/watch?v=RPvP1iin5fc

コメントにもあるように、プーチンの祈りは、
映像をみるかぎりはとっさの行為のように映りました。
広島への原爆投下は 国際法違反です。非戦闘員14万人が亡くなっています。
その映像をみてプーチンだけが十字を切ったのは何故か。
広島の原爆記念に哀悼の意を伝えたはずのオバマはガムを噛みながら
拍手をしたのはなぜか。
これはよくよく考える必要があります。
この構図が現在、
ウクライナで軍事作戦中のロシアと欧米との対立の構図を暗示しているからです。
上の映像ではプーチンの横にドイツのメルケル首相がおり、
この二人だけが拍手をしていないのですが、この関係も現在のウクライナ情勢に
おける両者の立ち位置を示しています。
戦後、世界はG7に代表される欧米日の世界観で回ってきました。
この非対称な世界観は虐殺をも正義の行動のように報道し、他方、欧米日の世界観の片側に
いる世界、ロシア、中国、インド、イラク、ブラジルなどの戦争行為を
一方的に悪とみなしてきました。
しかし、いまや、その世界観をみなおす時期にきています。
ウクライナ紛争は勧善懲悪的に、ロシアが悪い、ウクライナは被害者だ
というだけの単純なおはなしではないのです。
そもそも8年前から続いている戦争であり、停戦条件であるミンスク合意を破ったのは
ウクライナです。
戦争直前、ウクライナ大統領ゼレンスキーは国庫からカネを盗み、それを
ケイマン諸島の秘密口座に隠していたことが発覚し、
支持率は19%まで落ちていました。
それが戦争直後、90%になったと欧米諸国は伝えますが、
戦争中にどうやってアンケートをとったのか、はなはだ疑問です。
ゼレンスキーは「ウクライナの英雄」と欧米メディアは伝えますが、ほんとう
でしょうか?
わたしには吐き気を催すような凶悪で非情な人物としか映りません。
ウクライナ国民は戦争のような事態を招いたネオナチ腐敗政権にほんとうは
怒りを覚えているとおもいますが、報道権をもつ欧米日メディアによって
それらの声は完全に遮断されています。
その一方、義勇兵を偽装したテログループの参戦によって
いまやウクライナは世界中のネオナチ、テロ組織のメッカとなっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7752d4c49a48451cac45e54d451d4d36e28f8255

こんなニュースがありました。
 鳩山由紀夫元首相がゼレンスキー大統領を批判
 「親露派住民を…虐殺までしてきたことを悔い改めるべきだ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/acb14de0b7daeaeb5d6a4d8193e01ce4f8efeefe

ウクライナ腐敗政権を背後で支える欧米日はこの事実を必死で隠蔽しようとしていますが
あにはからんや、この背景をうかがわせる記事が日本の公安調査庁公式文書に載っています。
https://www.moj.go.jp/psia/ITH/topics/column_03.html
  「ウクライナの愛国者」を自称するネオナチ組織が「アゾフ大隊」なる部隊を結成した。
  同部隊は,欧米出身者を中心に白人至上主義やネオナチ思想を有する外国人戦闘員を勧誘
  したとされ,同部隊を含めウクライナ紛争に参加した欧米出身者は約2,000人とされる(注2)。

このアゾフ大隊が中心になってロシア人の生活領域で残虐なテロ行為を繰り広げた。
ロシアの息子といわれるプーチンがそれを許すわけがない。
つまり、ロシアが軍事侵攻を行う前のウクライナ政権は腐敗の限りをつくしていただけでなく、
世界中のネオナチのテロ集団が跋扈する恐怖の帝国だった。
まだある。
プーチンがウクライナ侵攻理由の一つとして国連でぶちあげたようにウクライナでは、国際的に
禁止されている生物化学兵器の製造実験が米国の支援のもと行われており、根拠もなく西側諸国は
いっせいにノーといったが、実際にはやっていたことを米国が認めた。

  ――「米国が支援してウクライナで生物兵器を研究している」というロシアの主張にどう反論しますか。

  明らかな虚偽です。生物兵器の研究はまったく行われておらず、米国が協力しているのは防御と公衆衛生
  を目的にした取り組みです。

 ――米国がウクライナの研究施設を支援しているのは事実なのですね。
  https://www.asahi.com/articles/ASQ3F51QJQ3FUHBI009.html

生物化学兵器の防御を研究するには生物化学兵器をまずは生産しなければならない。クリスティン・
パーセモアは生物兵器の権威でもある。つまり米がウクライナで生物化学兵器を実験開発していたことは
間違いない。
汚職、麻薬、虐殺......なんでもありのウクライナで生物化学兵器の施設をつくり、失敗すればロシアのせいに
すればいい。これは米国やフランスが中国の武漢につくったウィルス研究所と似ている。
欧米は非欧米圏に危険な施設をつくり、失敗してもその国のせいにする悪しき習性がある。
ロシアにしてみればたまったものじゃない。

わたしたちは戦後ずっと欧米の世界観、つまりG7を中心とする世界観に洗脳されてきました。
一方的に垂れ流される都合のいい情報に頭の中の知識を色付けされいるから、冷静な世界認識が
できなくなっている。
今現在、ウクライナの情報のほとんどはすべて欧米によるプロバガンダです。
やれ、ロシアが原発を攻撃した。
やれ、ロシアが病院を攻撃した。
やれ、ロシアが児童を次々に殺している。
やれ、ロシアが生物化学兵器を使う。
やれ......
これまで中東や東アジア、南米で繰り返されてきた欧米のプロバガンダです。
このへんの事情についてはNHK記者の書いた、そして数々の賞を受賞した『戦争広告代理店』を
読めばなっとくされるでしょう。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784062750967
どうしてロシアの議員が米国のテレビに出演し、「自爆しているのはウクライナだ」といったか
承知されると思います。
しかし日本の知識人たちは右も左も、世界の半分からしか世界をみていない。
これでどうして有効な世界認識や世界分析ができるのでしょうか。
千の情報よりひとつの行いです。
わたしはプーチンが祈る姿をみて、目がさめました。
知っているようでわたしはじつは、戦後ずっとG7的な世界からしか世界をみていなかったのです。
世界の半分しか知らなかった。

その結果、たとえば米国がロシアを国際決済ネットワークから排除したのでロシアは
金融危機に陥り、インフレが進み、経済がガタガタになるだろうというデマを信じなくてすみ
ました。
むしろこれまで米国がドルで世界を支配してきたドル基軸通貨体制は崩壊するでしょう。
ドル決済ができなくなったロシアは当然、G7の支配する国際金融決済機関からは弾き出されますが
世界にはもうひとつ国際的な金融決済機関があります。
中国とロシアがつくった決済機関CIPSですがこれには100ケ国が加盟しており、その一番取引高が
多いのは日本です。次がロシアとなっている。
欧州はロシアの天然ガスや石油が必要ですからユーロ払いで購入を続けるでしょうし、
こんな特報も飛び込んできました。
インド、ロシアから原油などの売却提案受け入れる意向=政府高官
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-india-russia-idJPKCN2LB2LZ

これで中国につづきインドもロシアとのエネルギー取引に入りますから、ロシア経済はむしろこれから
ますます潤うでしょう。
最後にひとつ心配なことをつけ加えておきます。
日本政府がウクライナから身元保証なしの非難民入国を決めたことです。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6421285
おそらく大量のネオナチやテロリストが日本に流入してくるでしょう。早ければ今年の夏ごろから
遅くとも来年はじめには、日本でも残虐なテロやロシア人への攻撃が日本で頻発する危険性があります。
ウクライナ人は温厚な性格の民といわれています。問題はウクライナに流入した数々のテログループや
ネオナチの存在でしょう。そういった連中が無審査でロシアの捜査から逃れて日本に入ってくる。
これが一番心配です。






散文(批評随筆小説等) プーチンの祈り Copyright 室町 2022-03-19 05:44:29
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