メディア、言論人の卑劣さについて 
室町

    孤立したことがない言論人など聞いたことがない。
                     ─室町礼─
     真の言論は表舞台から消されている。
                      ─同上─
     最近の詩人、作家、批評家の多くは立派な商売人である。
                      ─同上─

日本のテレビをみると相変わらずとんでもないデマが流れているので暗澹とします。
たとえばロシアがウクライナの原発を攻撃したというニュース。
原発が爆発したら軍事作戦が遂行できなくなることくらい小学生でもわかる。
侵攻目的が達成できないどころかロシアにも被害が及ぶでしょう。
プラグマティックに訓練されたロシア軍がそんな幼稚なことをするはずがない。
日本人はどうしてこの程度の道理も理解できないのかと、頬杖をつく。
むかしなら無学なおっちゃんでもすぐにおかしいなあと気づいたのですが、
わたしも無学なおっちゃんの一人ですが、
わたしのような知性に乏しい人間の方がむしろ捏造されたウソに
気づくことが多いのかもしれません。

そもそもウクライナがどういう国であるか。
臓器売買、麻薬、汚職、人身売買、虐殺などありとあらゆる犯罪が跋扈している、
世界で最も腐敗した地獄絵図のような国です。
西側メディアは大統領のゼレンスキーを何か英雄のように持ち上げていますが、
ウクライナの政治家たちが国民の税金を7億ドルもかすめとっていたことが
明らかになったこともある。そもそも米大統領バイデンの息子がウクライナ国内で
逮捕されそうになったときバイデンが担当検察官を罷免するようウクライナに求め、
見返りに経済援助を行ったという疑惑も現在進行中です。
クソまみれ泥まみれの廃墟のような国家です。

正直にいっちゃいましょう、ウクライナとはマフィアが支配する国であり、
背後にはウクライナの腐敗に乗じてプーチンを排除させようとする欧米の
巨大金融資本、石油エネルギーメジャーの汚れた手がある。
欲望を遂げるためには何でもありの、そんな連中がロシア軍に対抗するためには
原発を盾にとることもありうるでしょう。クレバーなプーチンが、
地球規模の惨劇を回避するために原発を確保する軍事行動をとるのは当然ですが、
それが「原発攻撃」と西側では喧伝される。

真実を伝えようとしない日本のメディアの卑劣さに頭にくるのはもちろですが、
そのメディアに踊らされている頭のからっぽな日本の詩人、作家、批評家たちにも
つくづく呆れ返ります。
そもそも「戦争反対」ならちゃんと戦争反対をしていただきたい。
じぶんで言うのもなんですが、わたしは根っからの「戦争反対」「人命尊尊重」の人だから
日本言論人の口先だけの「戦争反対」に眉をひそめる。

とくにメディアが利用する内田樹、辺見庸、平野啓一郎といったメディア御用達言説の
デタラメさ、ひどさ、醜さ、ウソ八百に、なんだこれはと思います。
世界情況がいっさい認識されてないから冷静かつ公平な分析もできないのは仕方ないとして、
せめてちゃんと「戦争反対」くらいはやっていただきたい。
どうして「義勇兵」を批判しないのでしょうかね。戦争を長引かせるような動きはウクライナ
国民の生命が損なわれることにつながります。
欧米がウクライナに武器供与するというのもひどい話です。火に油を注いでいるだけで
死ぬのはウクライナ国民だけです。
「人命尊重」「戦争反対」というのならこういうことこそを非難すべきだと思うのですが、
メディア、言論人はむしろそれを歓迎している。正義の行為のように讃えている。

「戦争反対」というのなら真っ先にすべきは停戦もしくは終戦につながる
言論活動を行うことではないでしょうか。
命が大切というのなら一刻もはやくウクライナ国民の生命を危険にさらす動きに
反対声明を出すべできです。ゼレンスキーは国民に火炎瓶闘争を呼びかけた。
愚の骨頂だと思います。プーチンは一般国民は攻撃しないことを声明している。
どうせ敗けるに決まっているのに国民を犠牲にして戦争を長引かせてどうするのか。
それとも正義の戦い?だからウクライナ腐敗権力の抵抗を支持するのでしょうか。
それなら「戦争反対」の看板を下ろしていただきたい。「憲法九条」を護持する
言説も撤回していただきたい。
「戦争反対」といいながら、日本の教条主義リベラルたちがちっとも「戦争反対」
ではないことに失望と怒りを覚えます。しょせん口先だけなのです。「戦争反対」を
机の上に放り出せば、それで「わたしはこころ優しい人命尊重の人」になると思っている。
自己満足。

もちろんプーチンの軍事行動をとめるのが一番の「戦争反対」ですが、欧米資本の工作で
起きてしまった以上、終戦もしくは停戦を早めるしかない。
辺見や平野、内田らはしきりにプーチンは発狂したと書き立てているが、プーチンは極めて冷静です。
発狂しているのはウクライナを捨て駒として使った欧米諸国首脳の非情、残酷のほうであることは間違いありません。
このままプーチンを追い詰めると人類は第一次熱核戦争を逃れられないでしょう。
明日にでも熱核戦争がおきてもおかしくありません。
欧米の超富裕層は紛争地から遠く離れたところに核シェルターを装備しているからいいでしょうが
世界の大半を占めるささやかな生活庶民は皆殺しにされます。
「戦争反対」じゃないのですか、ひそかに「ざまあみろ」と呟いている辺見庸さん。
「戦争反対」じゃないのですか、欧米資本の言説代理人、内田樹先生。
「戦争反対」じゃないのかい? 頭のからっぽな教条主義者、平野啓一郎くん。
戦争を煽っているのはだれなのか、今一度頭を冷やして勉強し、世界を見直していただきたいと願います。
















散文(批評随筆小説等) メディア、言論人の卑劣さについて  Copyright 室町 2022-03-05 09:55:06
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