わたしは日本のテレビを見ないのですがウクライナ騒動があって仕方なく、
ばばっちいものを触るようにほんのちょっとだけテレビをつけてみました。
すると昔、（白黒テレビの時代に）毎日のように放映されていた西部劇が
どこのチャンネルでも放映されているではありませんか。驚きました。
まだこんなことが何の変わりもなく
続いていたのか。

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とうとう頭がおかしくなったとか言わないでください。
悪いインデアンと正義の保安官の西部劇の図式は悪のプーチンと正義の欧米
という図式にぴったり重なります。
西部劇では、襲撃しているのはインデアンです。それから、
ウクライナでは、襲撃しているのはプーチンのロシアです。
それを見せられてお茶の間が激怒しています。
これは戦後ずっと西側の報道・娯楽番組で続けられた物語のパターンと同じです。
７５年間まったく変わっていません。

「大本営発表」といってもいいのですが、
悲しいのはせめて詩人くらいはこの構図を見抜いて冷静に語って欲しいのですが
そんな方はわたしが知る限りでは皆無でした。
テレビや新聞の偏った解説と同じく、
悪のプーチンと正義の欧米という図式で戦争を了解したがる。
詩人さんやい、「見えないものばかりを歌うわたしを許してください」って
あなたがたは見えないものなど、これっぽっちも見えてないじゃないの。
かすりもしていない。
ウクライナには８３０万人のロシア人がいてウクライナ人による虐殺が延々と続いているのです。
この事実は日本では報道されないから仕方ないとしても
せめて高校歴史ていどの近現代史をひもとけば、どちらが"悪い"かわかるはずなのです。

国際法上の冷徹な裁定を下すならウクライナのほうが"悪い"。
なにか急に戦争がはじまったような報道ですがこれは２０１４年以来ずっと停戦が続いていただけで、
停戦のきっかけになった「ミンスク合意」を破ったのはウクライナのほうです。
ミンスク議定書では東部ウクライナに連邦制をひくことが確約されています。
ところが今になってもウクライナはこの合意を守らず、東部ウクライナ（ロシア人）への攻撃、虐殺が続いてきました。
これは日米ではいっさい報道されないどころかロシアがミンスク合意に違反しているとまでデマを流している。
断っておきますがわたしはロシアを擁護しているのではなく、また欧米を非難していのでもない。
結論からいえば戦争のことなんかだれにもわからないと言いたいのです。
現代の戦争ならなおさらです。どちらか一方が悪でもう一方が善なんてことはありえない。
それを大昔の西部劇のような感性で詩人までがロシア非難の声をあげている。

こんなことをいうと、すぐに、
おまえは戦争犯罪を相対化するのかとサヨク教条的リベラリストが眉をつりあげる。
わたしはこういう方々がヘドが出るほど苦手です。
こういう方々の言説はそれが寄って立つ根拠を足もとに持たない。だから教条的にしか世界を
認識できず、教条的にしか思想や論理が組み立てられないのです。
ほんとうに大事なのは教条ではなく、生身の庶民大衆のささやかな生活と命につきます。
これが軸にないとどんなに高邁なイデオロギーも必ず大衆庶民を抑圧する。
わたしの得た情報ではバイデンの背後にいる金融、石油メジャーは
この数ヶ月、大規模な傭兵を雇ってウクライナの南北で双方に戦闘を起こさせ、プーチンを
戦争行為にかりたてるよう煽ってきました。
背景には天然ガス、石油を独占したい欧米金融・エネルギーメジャーの思惑があります。
実は世界中でだれよりも戦争などしたくない男がプーチンであって、
一番したがっているのが欧米金融エネルギー資本だということもできます。
こんな見方もできるように、ほんとうのところはだれにもわからないのです。
にもかかわらず詩人ともあろうものが巨大金融資本の走狗のような言説に走っている。
オバマの時代にも欧米が仕掛けた「戦争」は山ほどあったのに何故ロシアが仕掛けたときだけ
「戦争」といって糾弾するのか。
オバマはブッシュ元大統領を遥かに上回る暗殺作戦を実施し、民間人を含む死体の山を築き上げた。

プーチンは巨大金融資本が潰しにかかれば核戦争も辞さないでしょう。
ロシアの地上軍は日本の二倍ほど、わずか３６万ほどしかありません。
２００万ともいわれる中国地上軍の規模に比べれば微々たるものです。そのためロシアは
世界でも一、二を争う核戦力を保持してきました。
もし、NATOや米軍が地上部隊を動かせばプーチンは躊躇なく核ミサイルを使うでしょう。
それしか手段がないからです。
バイデンの背後にいる怪しげな連中が、今、世界大戦の危機に世界を貶めているというのが
だれも耳をかさないでしょうが、わたしの世界の見方で