私の目的
こしごえ

人生の目的を見失った私は

こころの闇に耳を澄ます

すると
「ほほ笑み合うために生きる」という一つの答が、闇の奥で仄かに
光り出す
宇宙の魂は
私の魂という命とつながっている

しかし果してこれでいいのか

誰もいない小さな公園のブランコに座る私は
ゆれるこころを再び静めようとする。
日の入り後の西の空は蒼く透けて
初夏の空気で満ちている。
家々の明かりがつき始める

……
人生の道を目当てもなく
ふらふらと歩く
けれど気付くのだ
特に急がなくてもどの道私も宇宙の愛に帰るのだと
ほっとして
空を見ると
月は光っていて私と目が合い
ほほ笑んでいた


自由詩 私の目的 Copyright こしごえ 2022-02-14 20:53:08
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