再生のウジュンクロン
秋葉竹




その汽水の

マングローブの林のねもとに

ちいさな蟹が生きている

ヒョコヒョコ横にあるく


細い枝のからんだ

緑の木々があって

無花果の木らしいけど

別名、絞め殺しの木、というらしい

ちょっとだけ怖い想像してみたり


一度ほろびかけた土地

世界にはさまざまな草原があり

かずかずの絶滅危惧種もいたりする

ジャワ島の風景です

ジャワサイ

なんて

ここにしかいなくて

地球上にたった75頭しかいない



沈んでしまうのか世界は

いつかは全て

それでもやっぱりそれを守ろうとして

なにかをしたいのもほんとうで


いまわたしは

この街に住み

いつもの変わりばえしない日々を

日々の小さな問題に悩みながら

でもなんとか懸命に生きている


そんななかでもできることがある

心には

守りたい意志を持つこと


一度

大噴火で火山が消えるほどの災害ののち

いまがある

ウジュンクロンに学ぶことがあり

それは守りたい意志のものがたり

それを

聴いたわたしのものがたり

となるのだろうそして

なにかがはじまるのだろう

ウジュンクロンを知ったわたしには









自由詩 再生のウジュンクロン Copyright 秋葉竹 2022-02-13 19:29:30
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