春の帰り道
番田 

僕は高校の頃、小学生の頃の上級生だったYさんと電車で目が合ったことがある…。良く晴れた日の昼だった…。彼は強豪校に進学していたが、試合に一度も出られたことがないという話を風の噂で聞いたことがあった。僕は明らかに彼から睨まれていた。サッカーはきっぱりと小学校で僕はやめていた。黒ずんだ男の、Yさんの光を失った顔を僕は今でも良く覚えている。


散文(批評随筆小説等) 春の帰り道 Copyright 番田  2022-02-11 21:30:39
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