旅路
ひだかたけし
空は晴れて
沈黙している
僕はぼろぼろの大地を進む
目から草木の緑を喰って
僕はぼろぼろの大地を進む
地球は退化しつつあった
死は迫りつつあった
一条の光が震えていた
僕はベストを尽くすと誓った
(何に?いったい何に?)
冷たい声で叫んで
生死の境を越えていく
光を見つめるたましい、
光を見つめるたましい、
神々の宴は始まっていた
もうとっくに
このぼろぼろの星の上で
(かつて寄り添ってくれた君
君は今頃どんな夢を見ているのだろう
一緒に居ることが苦痛になり始めて
僕たちはそれぞれの旅に出た)
空は晴れて
沈黙している
僕はぼろぼろの大地を進む
目から草木の緑を喰って
僕はぼろぼろの大地を進む