孤独のトポロジー
ひだかたけし
冷えきった
孤独が敷き布団の上で
待機する
砕けた空、深夜の悪夢
見知らぬ人が出入りして
青みを帯びた夜の溶解は
哀しみの渦に霧散し
見知らぬ人が
心の廃墟を弄んでいる
やがて夜が退き
時がひっそり浅瀬を形造ると
孤独は何事もなかったように眠りに就き
訪れた光の時間に
うっとりと夢を見始める
自由詩
孤独のトポロジー
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ひだかたけし
2022-02-05 12:56:11
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