一瞬
花形新次

襟足に──
一滴の雨が流れる

金沢八景駅
バス停
午前八時二十分三十二秒

見ているのは
世界中で、ひとり

それは
恐ろしいことだ


自由詩 一瞬 Copyright 花形新次 2022-01-31 19:28:16
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