還っていく
ひだかたけし
白昼夢のように
雪の舞う青空を
光のなかへ還っていく
冷えた街角に散乱する屍
延々と続く葬列は蒼白く微笑んで
遠くから駆けて来る少女を優しく包み込む
ー死が生に内包され
美しい悲鳴をあげた朝
人生の椅子は奪われてー
白昼夢のように
雪の舞う青空を
光のなかへ還っていく
白く発光しながら
奥へ奥へと吸い込まれ
自由詩
還っていく
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ひだかたけし
2022-01-30 12:34:19
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