うつし絵
草野春心
とても直截に
野球ボールが投げられ
真ひるの池に落ちた
うつくしい詞は
もちいられないまま
春の つめたい椅子のしたで
土埃がひかる 公園の風景
ただの思い出に見えなくなるまで
見つめていたいとでもいうのだろうか わたしは いま
自由詩
うつし絵
Copyright
草野春心
2022-01-29 20:08:30
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