夢を食べさせて
秋葉竹



ランチにはならない午後に
食べた
優しい人のサンドウィッチ
トマトとレタス、ちょっと多めのマスタード

が好きだった
歩く速度が速い人だった
未知の世界に憧れて
いつも静かに笑っている
周りに気配りができる

さみしいといって
すぐウソっていいなおしてた


『ひとり』で生きること
だけを怖がらないことを
鼻歌でも歌いながら誓った人


わからないんだ、あなたが

黄色い花が咲いて、すぐに散ったけど
あなたは
なにを望んでいるの
優しい目で静かに笑って


こころから僕、あなたがいるから
生きていける
『ひとり』で生きること
昔はよく笑い飛ばして
なんてことなかったけど
あなたと一緒になったから
僕は、もう無理になった

こころから、ここに誓いを立てる
美しい灰色おおかみのようなあなたの人生の中
僕はいつもひだりに寄り添って
いるよ

あなたの優しい微笑みを守るためなら
だれとだって戦ってでも

イヤって言っても
聴かないからね?


だから
ランチにはならない午後に
また
ちょっと辛めのサンドウィッチ
トマトとレタスのやつ
たまには泣きたくなるほど辛いやつでもいい


僕に食べさせて?










自由詩 夢を食べさせて Copyright 秋葉竹 2022-01-06 20:36:09
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