祭司クーラスの野望
朧月夜
祭司クーラスには譲れない野望があった。
それは、クールラント一の魔導士になるということである。
しかし、それを邪魔するものがあった。エインスベルである。
祭司クーラスは彼女に嫉妬し、彼女を恐れた。
ある時、祭司クーラスはエインスベルに向かって、
十人の刺客を振り向けた。しかし、
彼らはエインスベルの範囲魔法によって、全滅してしまった。
もちろん、祭司クーラスが歯噛みしたことは言うまでもない。
祭司クーラスの目的は、エインスベルの生きる意志を削ぐことだった。
アイソニアの騎士と戦士エイソスを争わせたのには、そんな理由もある。
エインスベルはアイソニアの騎士を愛していた。
彼女の魔法の源泉も、そこにあったのかもしれない。
祭司クーラスがアイソニアの騎士を狙ったことで、二人の仲はより深まった。
祭司クーラスは歯噛みをし、どんな手段でも使ってやろうと誓ったのだった。
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クールラントの詩