trois
大゜揮∞ ₎ぴろき∞₍
ボナンザグラム/bonanzagram
世界に脚立が架かっても、私は世界を降りなゐょ、
支えがなゐ、したらば、命がある、
考えられる人のポーズで、はしごの途中、
いつ決したのかも覚えてゐない、
猫の生き方の様な、
誓わなゐと誓った、
エートスの襤褸が、
雲間の欠字の光りで、
その日を超えて、果てと僕を結べ、
想い々々の家族不適合が、
宇宙には至適し、
神さまのひざのうえ、
手の平の上に、
( きゃらきゃら、未徠、鳴せ )
指文字を答え合わせ、
と、解こ、印を.
34
剝げきったタブロー
打ち破れて角が取れて丸っこくなった夢を持っている
石と髪のうた、オデッサ、皆光のブライユ、毛虫の匂い、
( 心の理想の本來もこんな形の滋味かもなぁ。 )
旅人が杖をつくやうに、
なにかになるとゐうことは究極なにかにならなゐとゐうことではなゐ。
細かい惡を殺しながら、
魔術無沙汰の勘繰りの端々、
ついばむ赫色ゃ曠色に耀び交う、木の実たちの、
心言、
(この星を宇宙より大きくしたゐ!)
パンするレンズをさゑぎる手の裏の微笑みの熱さ、
聴覚野、かいぎゃくのメロディ、
魂が結晶に意図するものよ、
詩人に家事生活の手を取らせよ、
名まえの有るもので名まえのつかなゐものを濯ぐ
仄光る蓮の華の蕾
箱が人なのか、人が箱なのか
翼に話を聴いてもらゐに
一欠片の詩も無い星の地表に降り立った、
いつぞやの把様突起の神語り砂の城打つうたかたの刹那
ヲチカタビト
母の死で、詩を書き始めた、身も蓋もない、
落ち銭を拾うかに想えた はじまり、
から、
此処迄の、
脱臼したままの、音が燃える人生の炭に、
確かめたくて、
浮かべてみる、
電位差に分枝する、
滓のことだまでも、
自分の救いにはなるから、
でまかせでごまかし、
昼に星座を憶うような、
あるはずの無いはずのない、
夢に、
方外な放物線を描いて