青開透詩
あらい

真水に白線を正して、記憶が薄まるのを待つ
どうせ影は伸びて滲む
こたえは ひとつでなく
深層に寄せた若気も廃れ
丸裸の木の葉に、踏みしめて道とする。
しかし
ふくれている、あまざらしのさくらいろ
ふくら雀のだるま 並ばれて また。
左様ならと
青い空はまだ開かれていた
映し出されるのは鏡模様であっても
ひとつ伸びをした、だけで
ああだこうだ、煩いもの
今に、好きに生きれるのか
平坦な迷路を遊歩道に見る
ただ凪ぐための墓標を作り出す
羊水に辿り着くのだと、ひとみを細めて
さきに とまっている 彼方を想った。
最期は見得ないのだから
どうでもいいかと、掻き抱く、
ガラクタの残骸と、旨にしまい、
無防備な慰めは繭の中で寄り添っている。


自由詩 青開透詩 Copyright あらい 2021-11-22 00:29:32
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