目の前が白くなる
秋葉竹



目の前が、白くなる
昨日までなぜあんなに幸せだと
思えていた?

これは罰なのか
私の好きなことだけやってきた

空気が花の色に染まっていた
あの頃

夜を過ごした
あたたかい部屋をいつでも
想い出せる

あたたかかったあの人が
もう、どこにもいなくなった今夜


ねぇ、
花は咲き、
花は咲き乱れ、
花は狂い咲き、
それでも花は、
舞って、散るでしょう?


だからせめて
今夜だけ絶望と添い寝をしたら

明日からは白い新しい
道を
まっすぐに、まっすぐに、
前を向いて歩いて行こうと思います

だから、ただ、今夜だけは
悲しい顔を、していても
だれも責めたりしないで

目の前が真っ白になってしまっていて
なにも見えない………










自由詩 目の前が白くなる Copyright 秋葉竹 2021-11-10 20:46:00
notebook Home 戻る  過去 未来