独り言10.11
ホカチャン

○「金は怖い」
金がたくさんあるということは
とても怖いことである
まず盗まれるおそれがある
次に騙されるおそれがある
それから心に隙が出てくる
また人の気持ちがわからなくなる
それから若い女に下心を持って近づくのも
とても怖いことである
甘い蜜を吸おうと近づくと
それが毒酒だったりする
年取ってから金と女で失敗する例は
枚挙にいとまがない

○「沈黙は金なり」
ただ我意を通すだけの議論なら
黙るほうがいい
理屈は永遠に続く

○「自動精算機」
「お金を投入してください」
お金を投入するまで何回でもいう
うるさい機械である
お金を投入すると
今度は
「お釣りをお取りください」
お釣りを取ると今度は
「レシートをお取りください」
と取るまで何回でもいう
機械に使われる時代は
確実にきている

○「スーパーのレジ係」
「高卒以上65歳まで」とある
俺はもうここでも働けない

○「役所の工事」
電話一本で
こちらの要望に速やかに答えてくれた
やはり黙っていてはいけない
ダメもとでも連絡してみることだ

○「与党野党」
野党が
変わらないと
与党も
変わらないような気がする

○「関心」
みんなが
関心を持つということが
物事を良くする方法である
「関心」という光を当てられたところは
自然に良くなる

○「詐欺犯」
詐欺犯が
詐欺をやって自慢している

○「機内販売」
きれいな女性が
水一本100円を買ったら
お釣りを渡す時に僕の手をしっかり握ってくれた
これは安い!と心から思った

○「焼酎」
南アルプスの山小屋の売店で
僕の田舎の焼酎を見つけた
僕はその焼酎のところから来たんですよ
と思わず言ってしまったら
山小屋で働いている人が
その人の田舎から持ってきたんですよ
と返してきた
さらにあたしは熊本出身なんですよ
と売店のおばちゃんがつけ加えた
世間は広そうで狭い

○「登山」
登り降りしながら
人生を考える

○「山小屋泊まり」
5時に夕食食べて
6時に寝て
4時に起きて
4時半に朝食食べて
出発する

○「自己責任」
登山は自己責任だ
天気、体力、登山道の状況など総合的に自分で判断して
登るか降りるか決めなければならない
山小屋の管理人に尋ねても
行くなともいわないし
行けともいわない

○「終活」
葬式用の写真も
そろそろ用意しておかなければいけない

○「孤独死」
民生委員が
孤独死する時代である
新聞が三日間も取ってないので
不審に思った新聞配達員が
近所の人を呼んで家の中へ入ったら
もう亡くなっていたそうだ
僕と同級生でもある






自由詩 独り言10.11 Copyright ホカチャン 2021-10-11 08:55:24
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