僕の色
ミナト 螢

自分と誰かを比べて
育たない森の中で
迷った日々は暗かった

腕を組んだり
足を曲げたり

時間の逆へと
進みたくなる

ピカソに会えたら
僕の心は
ルーブル美術館にあるはずだ

大切そうなのに
盗まれずにいる
傷だらけの僕は
緑に守られて

光や音を
賑やかな色にできない


自由詩 僕の色 Copyright ミナト 螢 2021-10-02 19:47:10
notebook Home 戻る