無題
ミナト 螢

ポケットがあれば
朝と夜を
別々に愛せる

例えば
擦り減らないように
休ませてあげること

だけどいつかは
片方だけの重さを
支えるために
両手を使う日が来るなら

こんな台詞を
しまって破りたい
ポケットひとつに

離れても離れない
空みたいに歩いていく


自由詩 無題 Copyright ミナト 螢 2021-09-25 18:48:09
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