45歳定年制
はだいろ

45歳定年制には、大賛成である。
人生、元気で動けるのが、
多めに見立てて、80歳までだとする。
そうすれば、
30歳で就職して、
45歳で定年ならば、
人生のうち、特定の企業に勤めるのは、15年でよく、
あとは、
退職金と、企業年金で、十分に暮らしていけるようになると、
すごく僕はいいと思う。


そうすれば、定年後は、少なくとも、
生活のためには、働く必要がなくなるのである。
もっと人のことを考えたり、世の中のことを考えたり、
環境のことを考えたり、
損得無しで、働けるようになると思う。


だいたい、若者が、大学を出たとして、
すぐにどこかの会社に就職するというのは、実に不健康で、
わいせつで、ゆがんでいると思う。
大学生活の後半を、就職活動に費やすというのは、
人生の後半を、死後のお墓の管理に費やすのと似たようなものだ。

45歳が具体的にどうかは別にして、
今僕は、51歳だけれど、明らかに、会社にとっては必要のない人間だと、
自覚している。
でも辞めずに、毎日何かやってる風にごまかしているのは、
給料をもらわないと、生活していけないからである。
そんな人はいっぱいいると思う。
だから、退職金を2億円くれて、来月から毎月年金を30万円くれるなら、
すぐに辞める。
その方が、会社にとっても、僕にとっても、社会にとっても健康である。


もっと自由な、広い世界になるといい。
僕は、やりたいことはたくさんある。
なんにも退屈しないぜ。




自由詩 45歳定年制 Copyright はだいろ 2021-09-13 10:01:28
notebook Home 戻る