例えば、私の同性愛について
令和9年

《例えば、私の同性愛について》



なんで男性として生まれたんだろ


男性が好きなら、女性でも良かったのに


女性なら、男性にとって魅力的でしょう


好かれたい、彼の心をつかみたい一心で


「女性として、抱きしめられたかった」


或いは、あどけない男の子を見れば


「母親として、抱きしめてあげたかった」


そんな想いを抱えたまま、蓋をしてきた


女性として、転生することが多かったかもね


そこで、ちょっと想像してみたの


昔、たくさんのお妾さんがいた時代


異性でいてもね、親子でいても


魂の奥底までは、触れ合えないのね


なぜだろう


肉体的条件では解決できない、あくなき心...




「同性なら、気兼ねなく話せるかも」


「同性なら、対等に分かち合えるかも」


この自由で、平等な世の中にいて


同じ歳に生きる、友達なら...




男性で良かった。かな


吹き零れた想いを、ハンカチでそっと拭った日曜日







散文(批評随筆小説等) 例えば、私の同性愛について Copyright 令和9年 2021-07-18 07:49:52
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