それから
こたきひろし
まことにここ最近は怠惰な日々を繰り返していた
それはつまり
失うものが多過ぎて得るものがない毎日だった
一日中ぼんやりとしてしまう時間に縛られて
生気をなくしていた
まるで木偶みたいにそこら辺にころがっているようだった
それでも
飲んで食べなければいけない束縛から逃れる事は出来なかったから
その為に必要な糧を用意し続けなければならないので
そこに詩が入る隙間がなくなっていた
インターネットに詩を投稿する事に情熱を傾ける
自分が、
本当は何を隠そう
詩人になり得ない
辛い思いに堪えきれなくなった
のだ