眠る世界へ
道草次郎
大好きなママがいなくなると
君はかなしくてすごく泣く
ママが来ると君は安心する
角のとれた軟らかい積み木を噛んで
ティガーとプーさんを放り投げる
ママがお呼ばれする
すると君はすこしキョトンとして
それからわっと泣き出す
涙が小さな顔をたくさんたくさん濡らす
少ししてママが戻ってくる
抱きしめられた君の目と鼻は真っ赤
抱きしめられてそのまま
君は眠ってしまう
君のママも眠ってしまう
そして
世界も一緒にねむってしまう
自由詩
眠る世界へ
Copyright
道草次郎
2021-01-17 20:01:31