独白
ひだかたけし
日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
予感に満ちた憧れを
持て余しては日が暮れて
今日も真っ白な一日が
無表情に過ぎていく
自由詩
独白
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ひだかたけし
2021-01-16 21:33:12
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