ただ一つあるだけのもの
竜門勇気


小人の爪を集めてる
他にすることなんてなかったから
机の上の濡れたハンマー
明日は誰を打つ?どんな風にして打つ?

見えてたはずだよ
声をかけられて
地面の上で笑っていた
誰の声だろ
待ってたはずなのに
待ってたはずなのに

ヒトデの話を聞いても
今日は君のことをわかれない
ヒントがずれてるんだろってことさ
きっかけは狂う そのものの意味で狂う

消えてたんだろ
声かけても増える
自分界隈の総意確認
次はお前も消す
俺が消えても構わない

岩の色を塗るために
どうして祈祷をするのか
祈る形、乞う形
差し出す指で話し合う
分かり合う相似が
いつもの物質だけが
つながった均質な並行する電圧

僕が怖いものは一つだけ

ただ一つあるだけのもの



自由詩 ただ一つあるだけのもの Copyright 竜門勇気 2020-12-17 14:48:59
notebook Home 戻る