投票権の破棄だけは二度としないと宣言したい
ジム・プリマス


 
ここ二月ほどの間にユーチューブの動画を見る時間が、だんだん増えていった。それにつれて、いろいろな情報が目に入ってきた。そうしているうちにだんだん自分の考え方や、それまで持っていた、自分のおぼつかない見識が変わってきた。
 それまで距離を置いてきた政治のこと、経済のことに、コロナのことも、興味、関心が深くなり、自分の考え方も、変わってきた。これは自分としては、とても良かったことだと、今、思っている。
 それは、最初は、今年の六月ごろにもらった、特別給付金で家電製品を二つほど買って、その残りを飲み食いに使い果たしてから、何か月か過ぎた頃、金が欲しいな、特別給付金の第二弾が果たしてあるのだろうかという興味から、パソコンでそのことを検索することから、始まった。
 最初の二、三度は検索してもさほどめぼしい情報はなかったけど、そのあと特別給付金、第二弾は出るのか、という言葉が目について、検索してみると、それがあるユーチューバーが挙げた動画だった。それを見てみると、給付金の再給付は望み薄だという結論だったが、それに何となく得心がいかずに、他のユーチューバーの動画を見てみようと思ってから、僕の変化は始まった。
 他のユーチューバーの動画も見てみると再給付に肯定的な見解とか、否定的な見解とか色々だったが、その中に特別給付金をもらえる様に頑張りましょうと呼びかけているユーチューバーがいた。僕はその意見に希望を感じた。そのユーチューバーの動画を見るうちに、ある新興政党の代表のことを知り、その政党の動画を見てみると、その政党は給付金を再給付どころか毎月、十万円ずつ給付すべきであると言う主張をしていた。
 最初は、そんなことをしたら国の財政が破綻してしまうと思っていた僕だったが、その新興政党の代表の言葉を聞き、ここ近年の日本を取り巻く状況のこと、デフレのこと、雇用のこと、与党の政策のこと、財務省の政策のこと、日銀の政策のこと、労働関係のこと、市場をとりまく環境のことと、色々と聞いているうちに、にわか勉強だけど、それまで疎かった、経済のこと、政治のことを知るにつれて、霧が晴れる様に視界が開けてゆく気分だった。
 僕の結論から言おう。来年、衆議院の解散選挙では、必ず投票にゆき、その新興政党に一票、入れるということだ。自分に出来ることはそれくらいだが、投票権の破棄だけは二度としないと宣言したいと思う。


散文(批評随筆小説等) 投票権の破棄だけは二度としないと宣言したい Copyright ジム・プリマス 2020-11-25 20:32:32
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