次郎先生のことⅡ
板谷みきょう

せかされ
無視され
いじめられ
無神経で
無礼で
非寛容な
残酷な場面に
遭遇した時に
見て見ぬ振りをしてしまう

時に
沈黙は
それら不正を
容認することになる

共感できる思いやりが
正義を行う勇気の
源になるという

人は
平等であり
正しい接し方を繰り返し
啓発する必要があるという

助ける機会が
ある時に行動できるか

自分がしてもらって
嬉しいことを
他人にもしてあげられているか

ためらいや
迷いも無く
行動することを教えてくれた
加藤次郎先生が
逝去したことを知らされた

いつ亡くなったかさえ
聞き返すことも出来ず
狼狽えてしまい
家に帰ってからも
確認する術も
無いままなのだ

このまま
確認しない方が
ボクの中で
次郎先生は
生き続けるんだもの

※次郎先生のこと
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=248226&filter=usr&from=listdoc.php%3Fstart%3D60%26hid%3D3792


自由詩 次郎先生のことⅡ Copyright 板谷みきょう 2020-11-24 00:14:33
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