ゆめうらら  (田中修子さんの詩『はなうらら』への返詩です)
トビラ

死に場所を夢みていたのかもしれない
自分を残さないくらい燃やせる焼却地を

花びら、はがれれば、火花にきらめく
灰になれよ、青春
火傷の焼跡、はがれないくらい
焦土と化せよ
生焼けの夢、炭化するほど
燃やせよ
天使の花蜜ふりまいて
金橙の焔ごうごう
胸を裂いて鮮血で、讃えて

涙の降る夜
疲れはてて眠るやすらか

夢をみたんだ
逃げていたんだ
目が覚めて、痛んだ胸が咲いて

鳴りやまない
鼓動は子どものように弾んでいたんだ
認められない
認めたい想いが宝物だったんだ
何も残らない
きれいな余白があったんだ

夢を占う
ゆめうらら

夢を占い
ゆめうらら


自由詩 ゆめうらら  (田中修子さんの詩『はなうらら』への返詩です) Copyright トビラ 2020-11-13 12:31:49
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