転がってる糸口を逃すのはその思考だ
道草次郎

靴下がみあたらない
だから
みぎあしの土踏まずでひだりあしの甲を
ひだりあしの土踏まずでみぎあしの甲を
交互にあたためていた
入替えて数秒だけ
どちらも暖かい
じきに片方の甲は冷えてしまう
いつまでも
いつまでも
入替えていなければならない
そういうのも人生
そういうのが人生
そういうのこそ人生か

くどい
バカ

靴下さがせ


自由詩 転がってる糸口を逃すのはその思考だ Copyright 道草次郎 2020-11-04 12:22:21
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