世界が終わったあと
おろはげめがね

世界が終わった後の様なゆうぐれに公園で散歩した。

父と母と三人で。

その時、僕には神様の声が聞こえていた。

父の隣で、母とは少し距離をとって歩いた。

本当に世界は終わったのだろうか、そう思った。

その時、僕は灯明を消してしまって世界を終わらせた罪人だった。

「ものがなしいな」神様は言った。

何が物悲しいのだろう。

世界は終わったのに日は暮れて、その日も太陽は帰っていった。

父と母と僕と三人で歩いたが一言も話さなかった。

神様とばかり話した。

神様がもしも、居ないなら、誰が僕をゆるすのか。

世界が終わった後の公園で、僕たち家族三人は散歩をしました。


自由詩 世界が終わったあと Copyright おろはげめがね 2020-09-26 20:43:00
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