白い月 (自由律無季)
道草次郎

あることがこんなにも白い昼の月

風鈴の音色の中で毒饅頭を食んでいた

みっともなく弛んだし笑う

いつしか朗朗と白髪混じり

誤読も正読もおそれず風のなか

あの葉っぱをにぎりたい生きかかり

雉鳩の鳴き声を洗って昼に埋めていた

持て余してぐずる弱さをあやす



俳句 白い月 (自由律無季) Copyright 道草次郎 2020-09-09 11:02:22
notebook Home 戻る  過去 未来