この詩を読んだら
道草次郎
なにもかも
あんまり悪すぎて
ことばにならない
心の叫びを
きいてほしい
この詩を読んだら
こういう想像して
1人の男がいる
夜眠れずに
その男は絶望している
男は死にたくても
死ねない
そういう絶望の仕方を
している
さあ想像してくれた?
あなたは
この男を救うつもりはあるか
それともころすか
それはあなたの自由だ
どうか
今度は
あなたの絶望をわたしに教えて
わたしは想像しよう
あなたのその絶望を
暗夜に灯る
一本の蝋燭として
わたしは
あなたのために
すくなくともその時は
存在することを約束する