八月
wc

八月が
アスファルトを割り
自らの骨を
苗床に咲く
一輪のうつくしさを
知ることはない

はてない野を
踏み出した一歩
素足に残る感触

燃え、骨になり
芽吹く
秘密基地の
八月への便箋は
まぶしく、生い茂る
セイタカアワダチソウ


自由詩 八月 Copyright wc 2020-08-01 00:27:11
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