さようなら
道草次郎

なんのひかりもありません
しにたいです
けど
ひかりがないことと
しにたいことが
つながるのは
おかしいですね
わたしのこしらえきた
なにかは
たんらくてきに
どこまでも
まちがっているんです
わたしだけじゃないか
つらいみんな
おんなじか
みんなぁ
みんなぁ
きょうもそうやって
ひざをかかえて
いるの?
だめだよ
あんまりそうやって
じぶんを
くるしめちゃ
みんなには
みんなの
いのちの
あたたかさが
あるんだよ
じぶんのあたたかさに
きづけないのは
みんなが
だれかの
あたたかさに
ふれすぎたせい
もっと
つめたい
よのなかだったらよかったのに
そうしたら
もっと
じぶんの
たいおんを
だいじに
かんじられたよね
さようなら
さようなら
げんきでいてください
かぜになります
うみになります
こまってるひとは
たすけてあげてくださいね
わたしは
おかあさんのところへいき
ごめんなさいと
あやまって
きます
みなさんごきげんよう
みなさんごきげんよう
それではまた
いつか
おあいしましょう



自由詩 さようなら Copyright 道草次郎 2020-07-31 16:13:30
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