火性の足跡が凹地に広がって
アラガイs



最初に狙ったのは豚野郎でした。次に手を汚したのは芋野郎です。鍋に蓋をしてお釜で煮込めば消えました。お粥はいいなあ。茶粥には甘藷の薩摩芋。甘い芥川塩!コンニャク芋ではござりませぬ。蝗の佃煮。味噌は汁では飲まない習慣。小エビに木耳山嵐。烏賊と白菜鶉に筍。醤油で肉を炒めて豚の八宝菜は天国へ参りまあす。黄門天国ではさすがに嘘はつけませんから、辛みは一味でいいでしょう。どこに隠れていたのかカイワレ見当がつきましたよ。じっと耐えてきた。献立は廃油まみれの黒酢と蝙蝠傘を立て掛けた空き缶なのですね。それを手にしたのは貧乏なご老人でした。老人には三人の子供がいて七人の孫が育っています。栗栗栗片栗粉/人工調味料忘れてはなりませぬぞ。やあ~い。心配か。ちょうど都合のわるいときに昨年の貝柱がやって来て赤い、それを子供たちから孫へ、孫から形態模写へと鮮度を広めていきました。鱈愉快でしょうか?ええ姿を垢に変えてみせたのです。結園は粛正策を景気に明るい未来を創造していた目先なのです。とばっちりを受けたのは足裏の大きい外国の像。青鷺がそれを邪魔して双六に見せかけた。鷺に小石は放擲できません。鷺は蓑をかぶります。黒マントルは天からの使徒なのです。お母さんあの桐灰の下で咳き込んだのは僕でしょうね。お陰様で輪陽丸はいまでも賽の河原に立ち往生。ゆくゆくは立派な空爆将校になるのです。さてわたしは一体誰でしょう。はてな。ゲストは黒柳徹子さんです。等くんを折半でお願いします。料理人の明日はもっと忙しくなる。ラインハルト河川敷。先日長友から覚えたところです。季節は海苔を巻きながら支離滅裂。火葬場も道草が枯れる頃には巨大化するでしょう。完璧だね。  by多児真晴


自由詩 火性の足跡が凹地に広がって Copyright アラガイs 2020-07-27 01:21:07
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