哀しみ一滴
ひだかたけし

雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った

私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって







自由詩 哀しみ一滴 Copyright ひだかたけし 2020-07-22 19:45:16
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