人格破綻者Ⅱ
ジム・プリマス

 人格破綻者達との出会いで、随分、精神を傷つけられた。
 看護師から嫌がらせを受けた時も、Kちゃんと顔を合わせる度に、屈辱的な気分を味あわされた時も、なんで自分がこんな目に合わなくてはならないのか、分からず、悔しい思いをしたけど、彼女たちもこの世界に生きながら、生き地獄を歩んでいることに、思いを馳せれば、彼女たちは決して幸福ではないはずで、哀れだと思わないこともない。
 それに人格破綻者から与えられた精神の傷は、イザベラが愛し癒してくれたお陰で、随分、癒され、そこから回復、出来たので、それはとても稀有な幸運で、幸せなことだとも思う。
 一種の精神的リハビリの意味も込めて人格破綻者達との関わりを詩にしたり文章を書いたりしたが、ここらで、それも沙汰止めにしようと思う。
 これ以上、関わりあいになってもろくなことにはならないからだ。君子危うきに近寄らず。触らぬ神に祟りなし。ということだ。


散文(批評随筆小説等) 人格破綻者Ⅱ Copyright ジム・プリマス 2020-07-08 12:28:34
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