ゆでダコ
◇レキ

生きているのが恥ずかしい
と思っていたら

服が溶けて全裸になった
すっぽんぽんになってから
服は着ていたのだと知った



生きてる場所が底辺も底辺だ
と思っていたら

突然足元に穴開いて落ちた
落ちてから
地面には立っていたのだと知った




落ちて
地獄の鍋蓋の上で
すっぽんぽん
足の裏はじんわり熱く

ゆっくり踊ってる
ゆでダコみたいに

あーあ


自由詩 ゆでダコ Copyright ◇レキ 2020-06-30 20:22:04
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