硝子の花束
青色銀河団

みんな少女みんな少年みんな子らだった
みんなちいさな罪を秘め




小鳥らの囀り籠り淋しくもすることのない空白い日




遠くまでちいさな泡がのぼるから
おそらく空に溺れているのだ




走っても寝転んでも
   星に濡れないための
      星のレインコート




青空はさかさまに透けたみずうみで
向こうにしたらこちら側が空




ハーモニカ吹いて
途方に暮れているシャツが
夏空に抱かれてます




日記を開けば海で遠くから
 満ちてくるのはきみの匂いだ




ライオンの頭のはく製飾られた
カフェの上に南十字星




せせらぎに蛍とびかう森のカフェ
うさぎや栗鼠が夢にまどろむ



短歌 硝子の花束 Copyright 青色銀河団 2020-06-10 00:00:58
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