風がはじまる場所
青色銀河団
優しさで出来てる星がひとつくらいあってもいいね。行けないけれど。
ふわふわでほんわかしててすべすべですうすうしながらしゅわしゅわなあさ
クローバー見渡すぼくらの遠くに町のような淋しさは透ける
ぼくたちは白だった生まれる前の白くやさしいひかりの記憶
薄い空に融けていきたい僕たちは生まれたばかりの淋しさです
花びらが一億年後も薫るよう風がはじまる場所に埋めました
動物だった記憶の中できみと眺める夕陽がとてもやさしい
微笑むと虹がでてしまう人が寝るとき夢の中で見ている虹
ハルジオン畑の遠くで病んでいる僕らは約束を果たせずに
思い出を悲しい順に並べたらつばさをやすめて忘れなさい
かなしみの器としてのきみの目に遠くから打ち寄せる波がある
わたしという空洞に星の欠片を入れてみる、いつもより淋しい
夢の待合せ場所忘れ恋人に会えない人が駆け込む交番
樹木たちや山々を眠らせたあと恐る恐る輝きだすオーロラ
なみだ色のフリスク噛んだきみに恋の特別警報発令中
誕生日にローソクの火を吹き消すとあなたはやさしい風になった
短歌
風がはじまる場所
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青色銀河団
2020-07-26 19:07:37
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