貝殻のうらの虹
青色銀河団

そよかぜに
運ばれてゆく
たんぽぽの
小さな種子は
わたしなのです



役目終え
ほんのかすかに
反射する
人工衛星は
わたしです



花の野で
じっと動かず
そよかぜに
まどろむ蛙は
わたしなのです




放課後の光が包む君が好き
時がこのままとまればいいのに!




僕のもとを離れてったきみのこと。
つまりはそれが風の始まり。




空っぽの空しかない砂の浜で
生まれた理由を考えてみた




あれだよな
夜になると外が暗く
なるのひとりぼっちのせいだよな




初めての呼吸を開始するきみよ
この星の名を覚えているか?




短歌 貝殻のうらの虹 Copyright 青色銀河団 2020-06-04 19:34:48
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