六月のハーモニー
ミナト 螢

アルペジオのように付かず離れず
その隙間で不安にしないから
君は歌い続けるのだろう
調子の良い時も悪い時も
可愛い名前があったよな
まるで音楽みたいに響き合う
君の努力をする姿を
後ろから眺めるのが好き
僕に守れる時間はどのくらい
メトロノームが時計を壊すよ
もう遅いから行かなきゃ
君を残した帰り道は
激しい雨に狙われた号令
草の匂いがぶわっと広がると
六月の約束は永遠に思えた
いつか願いは虹を渡り
天国のような君の裏声と
待ち合わせをする人でありたい


自由詩 六月のハーモニー Copyright ミナト 螢 2020-05-11 20:47:01
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