空
ミナト 螢
哀しみを風呂敷で包み
胸の穴を塞いでくれる
空はタイムマシン
目も口もないのに
明るくなってまた暗くなるよ
仲間がいるだけで強くなった
月も星もこっそりと顔を舐める
この広い場所が全て
優しさで出来ていたとしても
綺麗なものばかりが
浮かんでいると思うな
醜いこともズルいことも
手を洗わないほど残ってしまう
その汚れで空に触れるから
僕等は毎日お風呂に入る
煙突の先が曲がらないように
自由詩
空
Copyright
ミナト 螢
2020-05-06 07:57:46