覗き込んだり見上げたり
余韻


2020.3.20.

あの人は今… あの日の私は今…
まさか忘れたいのかい?
偶然 擦れ違ったあの人よ どうしてるの?
なんて思ったり… 覗き込んだり見上げたり

探し出したいんじゃない 見つけ出したいわけでもない
報われたい ただただただ
時は自然に過ぎてるだけさ
あの人の今… あの日の私の今… 今も詩ってはいるけれど

転がり続ける石もある 降り続ける雨もある
光は射し花は咲く いつものように
けれどそれは実に尊いことなんだ

運命でも奇跡でもない 偶然 擦れ違った人たちよ
きっと忘れてなんかいやしないよ 覗き込んだり見上げたり
そんなことで今も擦れ違ってるってわけだ
夢はいつも儚い最終電車 こうして何度も見送ったけれど
余韻の中 射し込んでいたのは 咲き誇っていたのは
いつものように詩だった


自由詩 覗き込んだり見上げたり Copyright 余韻 2020-05-03 14:16:38
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