妖精の花屋
丘白月
森の花屋は
入り口も出口もない
扉も屋根もない
店員の妖精は
ミツバチに押し売り
花のビー玉が降れば
枇杷の葉で雨宿り
黄昏は甘い香り
閉店知らせる風が
月を呼びに出かける
自由詩
妖精の花屋
Copyright
丘白月
2020-04-19 21:44:21