現れてくるものに委ね
二宮和樹

嘆いても 明日は来るさと思う世の
  倒れても燃え いのち預ける

行く末に 不安を抱え祈るとも
  立ち行く先に 希望は満ちて

わが身立て 人の垣根を潜っては
  拭えぬ悲哀 世の常の中

トキメキを 感じた人に寄り添って
  引き寄せては離す 悲しい性に

捨てきれぬ 手一杯の過去の仇
  そうであればと抱きしめてみる

眠れる火 心の淵にと思いたい
  現実見えても 夢忘れるな

宝物 何処にあるかと探しても
  見えない却下 すでに手にして  
  


短歌 現れてくるものに委ね Copyright 二宮和樹 2020-04-13 22:32:22
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