レッスンの日々
トビラ

自分の思うようにしたい、と思った時、人はひどく無力感に包まれる。
でもそれは当然の法則で、人が自由意志でコントロールできるのは、自分と自分の人生だけだから。
自分以外の何か(社会とか世界)や、自分以外の誰か(自分以外の全ての人)のためでも、相手の意志・意思は尊重しないといけない。
人が無力感に陥るのは、変えられないものを変えようとするときなんだ。
だから、僕は、ひたすら自分を変え続ける。
そこに底はなく、無力感もなく徒労感もない。
ひたすら疲労感はあるけど。
それだってヒーロー感さえ感じる。
そういう意味では、僕はとても個人主義者だと思う。
変えられない他人も、力の及ばない社会も世界も、そのままにひたすらレッスンの日々。
でも、それでいいとも思う。
だって、変えられない他人は、変わらない他人じゃないし。
社会も世界も諸行無常に流転していく。
だから、僕はひたすらレッスンを積む。
いつか大きな舞台で、君と共演できる日を夢見て。


散文(批評随筆小説等) レッスンの日々 Copyright トビラ 2020-04-10 13:00:48
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