「1001」
朝焼彩茜色



 40分で三度 視界に入る
 その意味は何 と問う
 対向車の刹那 の四桁
 思考の覚悟は 一旦停止
 物質界と天の 境目がぼやけて 透けて 入って来る

 「1001」ダーツか手裏剣か投げて知らせるような
 守護霊だって忙しい

 けれど昔より上手く 受け取れているさ
 本来の思考に重きを置けと 検索したら分かるような
 この頼もしい時代

 思考の覚悟は 一方通行
 自分の道 未知の思考への覚悟
 一人で呼吸しているなんて思わない
 すぐ側の空間に とろみを感じるように
 守られている

 ありがとう

 本来の思考に重きを置くよ

 何のために今雨なのか ワイパーが振り翳し返答し
 ルームミラーに目をやると 奴が手裏剣を投げる仕草を その刹那
 左に曲がって去って云った 「1001」と

 


自由詩 「1001」 Copyright 朝焼彩茜色 2020-03-26 22:45:04
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