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竜門勇気

羽の落ちた三日月は

爪の残骸を集めた太陽です

あなたの知らない発条は

あなたが知らぬ間に爆発し

夢で見た場所まで

血みどろの感傷を運ぶのです


わたしたちが

ともに手の中にあるものを

さわりあって安心している時

夢の人たちが笑っている


匂いではだめなんだ

そんなに心に近い場所では

なにもわからない

だれも救われない


羽のない虫がとぶ

そんな幻想を受け入れてきた

夢の人たちは笑っている

匂いではだめなんだ

それじゃ終わってるんだ



自由詩 InternetExplorer6.0以上のみ Copyright 竜門勇気 2020-03-25 23:17:00
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