時計の境界線
卯月とわ子

時計の針が進んでいく
カチカチ音をたてて
時間が進んでいく
目に見えない何かが

境界線は
人が作ったものだから
自然の中では不自然で
その象徴が
時計なんだと思うんだ

時計の針に追いかけられて
走り続ける今日も
セピア色に染まってしまった昨日も
本当は
そんな線引き必要なかったんだよね

虹の色が何色か?で
喧嘩するようなものだと
思うんだ


自由詩 時計の境界線 Copyright 卯月とわ子 2020-03-25 09:09:38
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